グレーゾーンの人のためのおすすめ教材(算数・数学)
グレーゾーンの人たちにとっては、中学・高校の数学のように抽象度の高い勉強はかなりしんどいものです。一方、グレーゾーンの人たちにとっては、社会に出て実際に使うスキルは、数学よりも算数の方がずっと大事になることが多いです。
- お金の計算
- 時間の計算
- 単位を使った計算
- 割合(%)や歩合(割)
- 比を使った計算
などは、実際に生きていくためには必須のものであり、できるだけマスターしたほうがいいでしょう。そのため、中学・高校の時期でもこのような、実用性のある算数を勉強しておくに越したことはないです。
グレーゾーンの人が算数を勉強するのにおすすめの教材としては、
明官 茂 「くらしに役立つワーク数学」
があります。一般の算数や数学の教科書は現実の生活とのつながりを感じさせる記述が少ないのですが、この教材はほとんどが現実の日常生活と関係しています。お釣りの計算やスーパーで3割引きで購入する、といった生活に密着した算数を学ぶことができます。他人との待ち合わせの時間確認や、カレンダーの見方など、とにかく生活に密着した問題が多いのが素晴らしいです。
国語もワークがあります。
社会、理科で実学志向のものはまだ少ない
一方、国語と数学(算数)以外の教科は教科書はあるのですが、実践的な勉強ができるワークはなかなかみつかりません。たいていの場合、支援学校で配布されている教科書はどの教科も実用的ではありません。ワークでないと役に立たないのです。試しに支援学校の理科の教科書を読んでみたのですが、正直支援学校の生徒さんには単語が難しすぎて理解するのは難しいと思われるものでした。実際、支援学校の生徒さんに聞いたところ、「一度も使ったことはない」とのことです。数学のワークは素晴らしかったので、社会、理科などのワークもあればいいのにと思いました。
他におすすめの算数の教材
他に、実用的な算数を学ぶことができる教材としては、
・ひとりだちするための算数・数学ワーク3-量と測定・図形・表とグラフ編-
の3つは抑えておきましょう。特に、お金の計算と単位の計算は、自立するためには必ず必要になります。もしかしたら支援学校では教材として使っているところもあるとは思います。しかし、一般の学校に通ってはいる、あるいは支援学級(育成学級)にいるグレーゾーンの生徒さんでも人によっては大変役にたつものです。
小学生の算数をやり直したい場合
小学生の算数の中でも、苦手なところから遡ってやり直したいとお考えなら、名前もズバリ、
シリーズがあります。
初級編、中級編、上級編の3つがあるので、生徒さんのレベルに合わせて試みてみましょう。