京都の西部地域で家庭教師を行っております。主に発達障害のお子さんの家庭教師をしております。


SNSを絶つ


 何かいつも頭や心がざわざわして落ち着かなくなり、どうしたらいいのかわからなくなってしまったりすることが多くなったのなら、一時的にSNSを絶ってみるのもいいかもしれません。発達障害(神経発達症群)の情報過敏のタイプの人は、情報に接しすぎると、常に興奮した状態になってしまい、頭が落ち着かず消耗してしまうことがあります。SNSをしているときは気が付かないですが、その後一気にきて気持ちが沈んだ状態になってしまいます。そのようなときに将来のことを考えても、マイナスのことを考えるだけで、生産的な解決策がでてこないでしょう。

このような場合は一時的にSNSを絶ってみるのも一つの手です。

SNSを使えば使うほど、生活満足度が下がり、主観的な幸福度が下がる

少し古いデータですが、ミシガン大学の研究でも、SNSを使えば使うほど、生活満足度が下がり、主観的な幸福度が下がることが明らかにされています。

ミシガン大学:フェイスブックの利用が若者の主観的幸福を低下させる( ミシガン大学:フェイスブックの利用が若者の主観的幸福を低下させる|幸せ経済社会研究所 (ishes.org)

SNSの過度の使用によって自己肯定感が下がる一番の理由としては、他者の輝かしい生活を見て、自分と比較してしまい落ち込んでしまうというのがあります。特にInstagramにはそのような傾向があります。

その上、発達障害(神経発達症群)の人には他の問題も生じます。

1,脳が休めない

 発達障害(神経発達症群)の人の中には脳が興奮しやすいタイプの人がいます。このタイプの人は、脳を休ませる時間を作らないといけません。消耗していることに気が付かなかったり、興奮しすぎて判断を誤ったりしてしまうことがあるからです。Lineなどもそうですが、ひっきりなしに着信音が入ってしまい、毎度それに反応することになります。脳を休ませることができなくなります。

「自分がよくない感情になる原因は、脳が休んでいないことが原因だ」と気がついた場合、一日の中でSNSをオフにする時間を意図的に作り、その時間を脳を休ませることに費やす、という習慣を作ることが必要です。自己観察に注意を向けてみるのがいいかもしれません。

2,他人との心理的な距離が測れないようになって負担になる

 SNSは相手との心理的距離を縮める(ようにみせかけるために)コミュニケーションが行われますが、自閉症スペクトラム(ASD)傾向の強い人は心理的距離が近くなりすぎると、むしろ負担になることがあります。特に感情的なやり取りが苦手な人は負担になります。

 また、相手との心理的距離の測り方が苦手な人は、相手に一方的な感情をもって逆恨みしたり、アイドルやタレントに対して過度に入れ込んでしまったりしてしまうことがあります。

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