発達障害(神経発達症群)の人に対するアプローチとしては、栄養療法、つまり食事からアプローチする方法があります。
糖質の摂取抑制をすることで、多動性、衝動性の軽減につながると言われています。また、腸内環境を整えることでその他発達障害の症状の改善につながるとのことです。(腸内環境を整えることはアトピーなどのアレルギーの改善にも効果的です。発達障害(神経発達症群)の人のアレルギー発症率は私の体感だとかなり高いです。因果関係があるかどうかわかりませんが、相関関係はありそうです)
糖質依存になりやすい
ところが残念なことに、今まで観察していると、発達障害の人の方は定型発達の人よりもより糖質依存の食事になりやすい傾向があるように思われます。どうも糖質摂取による血糖値上昇による多幸感に依存しやすいのかなという感じがします。ADHDの原因としては脳内のドーパミン不足もあるというのが一つの説なのですが、血糖値上昇による多幸感でそれを補おうとしているのでしょうか?つまり完全に悪循環に陥っていることが多いのです。
ある生徒さんは、毎回カルピスをコップ3杯一気飲みしていて、お母様が「将来糖尿病になるんとちゃうか」と心配されていました。
また、毎回の食事で炭水化物ばっかり食べてしまう生徒さんもいました。(焼肉屋でそうめんばかり注文するそうです)
将来のことを考えると、過度な糖質依存の食事から当事者が脱却できるようにしていく必要があります。
薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす
まずは、
藤川 徳美 「薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法」 アチーブメント出版
を読んでみて試してみてもいいかもしれません。
藤川医師によると、多くの発達障害のお子さんには、鉄分不足、タンパク質不足が見られ、これを補うと症状が改善するとのことです。
あるいは、地域の発達障害支援センターに食事療法を提供しているか相談してみてもいいかもしれません。