京都の西部地域で家庭教師を行っております。主に発達障害のお子さんの家庭教師をしております。


マインドフルネス



 発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、マインドフルネスや瞑想を実践してみる、というのがあります。

今ここ、に集中

マインドフルネスとは、「今この瞬間」に意識を集中する方法であり、ストレスの軽減や集中力アップに効果があると言われています。

マインドフルネスには、

  1. 静座瞑想・・椅子や床に座って呼吸に集中するもの
  2. 歩行瞑想・・ゆっくり歩いて足の感覚に集中するもの

などがありますが、共通することとしては、意識が過去や未来に行きそうになったら、呼吸や足の感覚を通じて「今」に意識を集中していく、というもおです。

グーグルで取り入れられている

マインドフルネスはグーグルなどのIT企業にも社員のプログラムに取り入れられ、成果を挙げていると言われています。社員のストレス軽減やメンタルヘルスの目的だけでなく、創造性の向上にも効果があると言われています。

マインドフルネスが役に立つ理由

 ではなぜマインドフルネスが、発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げることに役立つのでしょうか。

 発達障害(神経発達症群)の人の中には、常に脳が興奮していて、「地に足がついていない」状態になっている人が数多くいます。まるで、自分の肉体がこの世にないかのように、自分の肉体に対する身体感覚がない人もいます。その状態だとどうしても物事の判断を誤ってしまうことが多いです。マインドフルネスによって、自分の身体感覚に集中すると、「地に足がついた」状態になり、正確な判断ができるようになります。

 また、「今ここ」に集中することができるので、作業の全体量を見てパニックになることなく、目の前の作業のみに集中することができます。ADHD傾向の強い人は、とにかくいろんなことに気が散り過ぎて、目の前のことに集中することが苦手な人がいるのですが、「今ここ」に集中すると、優先順位に従って目の前の作業に取り組むことができます。

 さらに自己認識力が上がると、自分のことをコントロールできるようになります。 発達障害(神経発達症群)の人の中には、自分の心身のコンディションを自分で認知することが苦手な人が多いのですが、自己認識力を上げることができると、自分のコンディションを自分で確認することができて、結果として自分自身の活動の生産性が上がっていきます。

自分の思考パターンを自分で認知する→創造性が上がる


 自己認識力が上がると、自分の思考のパターンに気が付きやすくなります。 発達障害(神経発達症群)の人の中には、無意識に同じ思考パターンを繰り返してしまう人が多いのですが、自分の思考パターンを自分で「見える化」することができると、より柔軟な発想ができるようになります。結果創造性が上がることになります。

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