「自分をメタ認知できる能力を持つ」でも触れた通り、発達障害(神経発達症群)の人が一番身につけると役にたつ能力は、「自分を客観的に見る能力」です。しかし、これはたいていの場合、一番弱い、というか発達していない部分であり、ここを伸ばすのは長期的な視点が必要になります。短期的には成果がわからない部分であり、勉強の成績のように目に見えて伸びがわかることではないからです。そして、自己観察ができるようになれば、自己コントロール能力も上がっていきます。
本人に合うものを見つかるまで試していく
では、どうすれば、自己観察力が上がっていくのでしょうか。
正直申し上げると、「これをやったから、必ず自己観察力が上がっていく」というものがあるわけではありません。
ただし、今までの生徒さんを見ていて、「これをすればよくなる」というのは確実に何個かあります。それをとにかくいろいろ試して、当事者の生徒さんが合うやり方が見つかるまで繰り返すということが必要になってきます。
以下におすすめのメソッドを挙げていきます。
おすすめのメソッド
瞑想、マインドフルネス、内観
発達障害(神経発達症群)の人の中には、
- 頭に血が昇って興奮しっぱなしになってしまう
- 頭に常にノイズが入っていて落ち着かない
- 自分が何を考えていたのかわからなくなり、思考の迷子の状態に入ってしまっている
ということがよくあります。 マインドフルネスで頭をクリアな状態にすることはとても効果があると言われています。
論理療法、認知行動療法
発達障害(神経発達症群)の人の中には、
- 同じことを何度も繰り返して考えてしまう
- 考えたり、意思決定でこだわりがでてしまう
- 理屈で納得できないと行動できない
というタイプの人がいます。このタイプの人は、自分が考えている思考パターンを自分で確認して、それを組み替え直し、より有効な考え方に変えることが必要です。自分の考える癖に気がつくだけでも役にたちます。
音楽療法
発達障害(神経発達症群)の人の中には
- 頭に血が昇って興奮しっぱなしになってしまう
- 常に緊張していて体がこわばっている
というタイプの人がいます。このタイプの人は、メンタル的にリラックスできるだけでも、全然効果があり、精神的に余裕が生まれると、自分のことを客観的に見ることができるようになったりします。
障害者のためのスポーツ、ヨガ
発達障害(神経発達症群)の人の中には、
- 自分の身体をうまく動かすことが苦手で、一般のスポーツはしんどい
- でも、体が緊張してしまっていて、どうほぐしたらいいのかわからない
というタイプの人がいます。このタイプの人は 障害者のためのスポーツ教室等に通うことで体の動かし方を覚え、体もほぐれるので、心身のバランスがよくなることがあります。あるいは初心者向けのヨガなども有効かもしれません。
原始反射の統合ワークを受ける
発達障害(神経発達症群)の人の中に、自分のことをうまくコントロールできない人がいる原因としては、乳幼児の頃の発達の過程として起こる原始反射がうまく統合できていないからだ、というのが一つの説としてあります。これを統合すれば、脳は本来の成長をすることができるというものです。
NLP(神経言語プログラミング)
自分が思う自分の状態を作るようにするために、アンカリングということを行います。スイッチを入れると、その「自分」になることができます。
マインドフルネス
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、マインドフルネスや瞑想を実践してみる、というのがあります。
続きを読む認知行動療法、論理療法
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、認知行動療法や論理療法を実践してみる、というのがあります。
続きを読む音楽療法
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、音楽療法を受けてみる、というのがあります。
続きを読む障害者向けのスポーツ
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、障害者向けのスポーツプログラムを受けてみる、というのがあります。
続きを読む原始反射の統合ワーク
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、原始反射の統合ワークを受けてみる、というのがあります。
続きを読むNLPアンカリング
発達障害(神経発達症群)の人が自己観察力を上げ、そして自己コントロール能力をつけるのに役にたつ方法の一つとして、NLP(神経言語プログラミング)を実践してみる、というのがあります
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