福岡県立花高校
福岡県の立花高校は不登校経験のある生徒を受け入れていることで知られています。
大抵の場合、名前を書けば合格になると言われています。
多くの生徒は小中校で不登校経験者であり、学校側は始業時間を遅らせたり、授業時間を短縮したりしています。全日制ですが、単位制にすることで、生徒側が卒業しやすくしています。
日本経済新聞(2024年5月9日朝刊)で紹介されていましたが、今までの日本の高校のイメージとはかなり違う雰囲気の学校です。
- 生徒たちは授業中も部屋の中でぶらぶらしている者がいます。
- 教師とはタメ口で話をしています。
- 教師との人間関係は友人関係のようです。
- ぼーっとしていても怒られません。
- 先生と廊下越しに話をしている生徒もいます。
こういう雰囲気で、居場所を作ろうとしています。人間関係が苦手な人はこのような学校だと負担が少ないのではないでしょうか。
昔は、工業高校などがそうですが、鬼軍曹のような教師がビシバシしごいていくという雰囲気の学校がありましたが、それとは正反対ですね。
職人を育てる学校や、小さい事務所、企業の中には、今でも昭和の雰囲気を残した厳しい徒弟精度を残しているところもあるとは思いますが、能力面はともかく、環境的には、発達障害の人が働くには向いていないと思います。
職人を抱える企業は、今後職場環境を変えていき、発達障害の人が働きやすい環境を作ることができれば、人手不足も解消するのではないでしょうか。
京都 清明高校
京都でも全く同じコンセプトではありませんが、清明高校があります。
一般の高校と比べれば、かなり柔軟なカリキュラムを組んでいます。
様々な特徴をもっている生徒さん向けに、学校の環境や、勉強の方法に関しての「ユニバーサルデザイン化」を進めています。
定期テストを廃止しています。
芸能活動やスポーツ活動をしている人、あるいは常時登校するのが難しい人にも対応して、4年制で卒業するコースもあります。
まとめ
偏差値という物差しではなく、本人の特性に合った学校に行かせたいという観点で見ていけば、それぞれの地域でいろいろな学校があることが分かるはずです。ぜひ調べてみましょう。