支援学校について
発達障害(神経発達症群)の人の保護者の方の中には、子供さんを支援学校に行かせることを考えていらっしゃる方もいると思います。
京都にも数多くの支援学校がありますが、実は支援学校ごとに微妙に特徴があり、全く同じというわけではありません。そのため事前に調べておく必要があります。
職業教育をメインにしている支援学校もありますし、実質的には居場所を提供しているだけの支援学校もあります。
京都のある支援学校(高校)は、かなりしっかりとした厳しい教育をしています。「厳しく育てます。その代わり3年間で必ず一人前の社会に出せる人間に育てます」というものです。そこの説明会では、3年生が自分たちのした成果を来客者の前でプレゼンしていました。一般の高校の3年生でも難しいことだと思います。その支援学校の入試当日は、受験者は「一人で」会場に来ることを求められるそうです。障害を持っている人だというのは百も承知だが、それでも「社会人になれば、現場に一人でいく能力と体力は絶対に必要だ」からです。(密かに通学路で先生が見ていて、受験者のお母さんが助けていないか見ています)。
そのような特色がある支援学校もあるので注意しておいてください。
高度支援学校
また、支援学校の中には、いわゆる名門企業とのつながりがある学校があります。大阪の高度支援学校はそのような名門企業への障害者就職枠をもっていて、毎年一定数その企業に就職できているところがあります。
学歴的には高卒にならない
ひとつ押さえておかないといけないことなのですが、法律上は支援学校は一般の高校扱いにはなりません。もし学歴の方を望まれるなら、通信制高校などに籍を置いて、なんとか高卒の資格を手に入れる、という方がいいでしょう。しかし、こちらのほうが、将来の就職で苦労するかもしれないので頭が痛いところです。