京都の西部地域で家庭教師を行っております。主に発達障害のお子さんの家庭教師をしております。


副教科が大事


副教科の内申点

 発達障害(神経発達症群)の人が公立中学校に進学した際、保護者や支援者が必ず気をつけておかないといけないことがあります。それは、美術、体育、保健、技術、音楽、家庭、などのいわゆる副教科の授業確認とテスト対策を行わないといけないということです。

 京都府では中1~中3までの成績が内申点に影響しますが、実技4教科(音楽、美術、保健・体育、技術・家庭)の内申点は、中期試験を受ける際に、2倍の点に換算されます。つまり、数学や英語などの教科の2の内申点で評価されるわけです。数学や英語でいくら4や5を取っていても、音楽や美術で1や2を取っていたら、高校入試は相当厳しくなってしまいます。

 そのため、保護者や支援者は当事者の生徒さんが副教科の点数をきちんと取ることができるように補助する必要があります。大抵の場合は、これら副教科は、各先生が作ったプリントなどをきちんと確保して、対策(場合によっては丸暗記)をしていけばなんとかなるのですが、そうはうまくいきません。よくあることですが、発達障害(神経発達症群)の当事者はかなりの確率で、これら副教科のプリント、あるいは試験範囲が書かれた用紙をなくしてしまうのです。場合によっては保護者が学校に謝って、担当の先生に再発行をしなければならないことは多々あります。

 周知の通り、発達障害(神経発達症群)の人の中には文書管理が極端に苦手で、全部カバンにつっこんで、その後全部紛失するという人がいます。その中でも副教科の授業は週の中での授業回数が少なく、本人の印象に残らないことが多いので、ルーティンからも外れてしまい、プリントを整理するという作業が抜け落ちてしまうのです。

 さらに、反抗期と重なっていたり、内心自分がミスをして紛失したとわかっている場合、逆ギレして、

「知らん」

「もらっていない」

とか言ったりします。

 また、学校の状態にもよるのですが、いわゆる「荒れた」学校の場合、副教科の授業は発達障害(神経発達症群)の人にとって困難な環境になっていることが多いです。移動して別教室でするので、どうしても緩んだ雰囲気になることが多いですし、大声で騒いだり、移動中にいじめにあったりすることもあります。

 もし、副教科の授業に出席できないときは、あらかじめ副教科の先生に伝えて、授業プリントを別室で渡してもらったり、あるいはなんらかの作品を作って担当の先生に提出して印象をよくするということをしないといけないでしょう。

 発達障害(神経発達症群)の生徒さんの保護者さんは、副教科の面倒をある程度見ないといけないという負担が生じる可能性があることをある程度覚悟しておかないといけないです。

PAGE TOP