抑肝散を使う
頭に血が昇って興奮が止まらないというタイプの人には抑肝散という漢方薬が処方されることがあります。
抑肝散とは、神経の高ぶりやイライラなどを抑えるために用いられる漢方薬です。人間の感情を司る「肝」を整える働きがあると言われています。昔は子供の夜泣き用に使われたことが多かったそうです。
発達障害(神経発達症群)の人に対する処方ですが、私が見た感じだと、ゲームやYoutubeで興奮して夜なかなか寝られない、というタイプの人によく処方されています。自分で感情をコントロールするのが苦手な人によく処方されている感じです。
抑肝散の効能としては
抑肝散には神経の高ぶりなどを抑えて、筋肉の「つっぱり」「こわばり」などを緩める効果があります。それにより心と体の状態を良いものにしていきます。
ソース:リタリコ発達ナビ 抑肝散とは?発達障害の癇癪、イライラへの効果や副作用など 抑肝散とは?発達障害の癇癪、イライラへの効果や副作用など/医師監修【LITALICO発達ナビ】 (h-navi.jp)
とのことです。
漢方の考え方
ここが漢方の考えのユニークなところですが、抑肝散が処方されるときは、お子さんだけでなく、お母様も同時に処方されることがあります。子母同服という考え方なのですが、母の心身の状態が子供に移る、あるいはその逆に子供の状態が母に移ることがよくあり、そのために母子同時に治療することが必要だということです。実はこれは私の家庭教師としての実体験と一致していて、お母様の状態が悪いと、たいていの場合それがお子さんの精神状態に出てしまうことが多いです。漢方という方向からそれが実証されて驚きです。
抑肝散は一般の薬よりも副作用は小さい可能性が高いですが、それでも副作用はゼロとは言えないので、担当のお医者さんや薬剤師の方に相談したほうがいいでしょう。