勉強はできるが段取りは苦手
発達障害(神経発達症群)の人が「勉強がしたいのにできない」という場合、勉強そのものはできるが、その前段階として、どのような順序で、何を勉強していくのか、というスケジュール管理が苦手だというケースがあります。つまり段取りが建てられないというタイプです。
段取りが建てられないというタイプは、知能がかなり高い人でも持っている人は持っており、難しい受験問題を解くことができる頭脳をもっているのにも関わらず、ちょっとした勉強計画も建てられずにパニックになってしまったり、落ち込んでしまったりする人もいます。また、「時間」の感覚に乏しいタイプの人は、仮にスケジュールを組んでも、時間に合わせて行動するということができなかったりします。
解決策は2つ
こういう場合は、
- 保護者や支援者が勉強計画を作成する
- スマホのアプリやアレクサの機能を利用してスケジュールを組む
というのがいいでしょう。
保護者や支援者が勉強計画を作成する
1,勉強をすることは嫌ではないが、計画を立てるのは一番しんどい、というタイプの場合、保護者や支援者がスケジュールを作成するのがいいでしょう。
どの媒体を使ったらいいのかは、人によって違うので一概に「これ」というものはありません。
- 紙を使ったアナログな形
- スケジュールソフトを使う
- とにかくアレクサにすべての予定を放り込んでいく
いろんな方法があります。エクセルに打ち出すという形もありますし、カレンダーに直接書き込むという形が一番あっている人もいました。これは本人と相談して決めるのがいいでしょう。
スマホのアプリやアレクサの機能を利用してスケジュールを組む
2,現在ではスマホのアプリには様々なスケジュールソフトがあります。これを利用していくというのが一番いいでしょう。あるいはアレクサに指示を出していくという方法もあります。例えば、アレクサに、「午後
9時に、数学Bの問題集22ページから学習」と呼びかけて、午後9時にアレクサに命令してもらうという方法です。アレクサを秘書として活用するとうまくいくこともあります。
書類管理も助けないといけないことが多い
また、このタイプは単にスケジュール管理が苦手なだけでなく、書類管理が苦手なことが多いです。プリントやノートが乱雑に散らかっていて、何がどこにあるのかわからないまま放置してあり、それもあいまって何から手をつけていいのかわからない状態になってしまっていることがあります。
一番いいのは本人にプリントやノート管理の習慣をつけてもらうことです。しかし、実際には保護者や支援者がノート管理やプリント管理、提出物管理を手伝わないといけないことが多いでしょう。