京都の西部地域で家庭教師を行っております。主に発達障害のお子さんの家庭教師をしております。


変な価値観、設定が入っている


言葉をそのままとってしまう

発達障害(神経発達症群)の人が勉強ができない(しない)原因としては、頭(脳)の中に変な価値観や設定が入り、それが蓄積してしまって身動きが取れなくなっていることがあります。

発達障害(神経発達症群)の人の中には他人の言動を内面的な価値観に全部入れてしまうタイプの人がいます。他人が何気なく話した言葉でも、それを取捨選択せずに全部受け止めてしまいます。別の言葉で言えば、「バカ正直」なタイプです。

例えば、ある教師が軽い気持ちで「時間内に掃除を終わらせてね」と言ったことが、全部心に残って「時間内に終わらなかった。俺は無理な命令を押し付けられた」→「先生は無理な命令を押し付けてくるのだから、する必要はない」という価値観が入っていた生徒がいました。

また、反語や比喩がわからないことが多いため、例えば、ある親御さんが「こんなことをするのは悪い子です。してはいけません」と言ったのが心に残り、「〇〇ということを私はしてしまった。私は悪い子だ。だから悪い子のように振る舞わないといけない」と思い込んでしまったりします。

「休日は休む日」ということを習って、「休日は休まないといけない」と無意識に思い込んでしまう人もいます。その人が、「試験期間中は土日も試験対策するのが当たり前でしょ」とか怒られたりすると、本人の中では相反する命令なので、パニックになってしまいます

デッドロックになる

人間の心(脳)はコンピューターとは違いますが、コンピューターにたとえて言うと、プログラム上でお互い相反する命令が書かれていて、動けなくなってデッドロックの状態になってしまう、例外処理が書かれていないプログラムで固まってしまうというのに少し似ています。

もちろん定型発達の人も多かれ少なかれそういう部分は持っています。幼い頃の周りの大人の言動を無意識的に心の中に取り込んで内面的な価値観を作ってしまったり、幼児体験がその後のその人の人生の価値観に無意識的に影響を与えてしまうことはよく知られています。

大人になり、人生経験を積んだり、カウンセリングを受けたりする過程で、「あっ、私自分でこういう価値観をもっていたんだ。今まで気が付かなかった」ということがあります。

誰でもそのようなことがあるのですが、発達障害(神経発達症群)の人の中には、そのような価値観、設定が何百、何千も入ってしまっている人がいます。

自分の思考パターンに気がついてもらうことが大事

このようなタイプの人が自分の価値観の持っている問題に自分で気がつくのはなかなか大変です。絶対にコレがいいという断言できるものはないですが、

  • マインドフルネスや瞑想
  • カウンセリング
  • 認知行動療法
  • スポーツをして汗を流し、心身をリフレッシュする

などをしていき、本人に合ったやりかたを見つけていくことが大事です。

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