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アントニ・ガウディ


発達障害だと思われる有名人2

アントニ・ガウディ(1852–1926)が発達障害(とくに自閉スペクトラム症やADHD)に近い特性を持っていたのではないかという見方は、近年の多様性の理解が進む中で注目されています。もちろん医学的診断があったわけではありませんが、彼の生涯や行動様式にはそれを示唆するような逸話がいくつもあります。

アントニ・ガウディとは

アントニ・ガウディ(1852–1926)は、スペイン・カタルーニャ地方出身の建築家で、自然と信仰を融合させた独創的な建築様式で知られます。幼少期からリウマチを患い、自然観察に親しんだ経験が後の有機的デザインに影響を与えました。バルセロナ建築学校を卒業後、富豪エウセビ・グエルとの出会いを契機に、グエル邸やグエル公園などを手がけます。1883年からはサグラダ・ファミリアの専任建築家として生涯を捧げ、宗教的情熱と技術革新を融合させた設計を展開しました。1926年、路面電車事故により73歳で死去。彼の作品群はユネスコ世界遺産に登録され、今なお世界中の建築家に影響を与え続けています。

ガウディの具体的な逸話と行動

極端な集中力と没頭傾向

サグラダ・ファミリアの設計に没頭し、晩年はほぼその建築に人生を捧げたことが知られていますが、図面を描くよりも、現場で職人と直接やり取りしながら造形を調整するスタイルを好み、視覚的・空間的思考に優れていたとされます。

「過集中」や「視覚優位型の認知スタイル」に近く、ASD(自閉スペクトラム症)傾向の一つと考えられます。残念なことに、死因と言われる交通事故も、過集中のために周りをよく見ていなかったのが原因の一つと言われています。

社会的な孤立と対人関係の困難

若い頃から「奇人」と見られ、同僚や一般人との交流を避ける傾向がありました。晩年には質素な服装で街を歩き、事故に遭った際も「浮浪者」と誤認されて治療が遅れたという逸話があります。

様々な逸話から感覚過敏をもっていたのではないか、という推測がなされています。対人コミュニケーションの困難を感じていたことが伺えます。

自然への強い共感と感覚的なこだわり

「自然は私の教師だ」という言葉を残し、建築の曲線や構造に自然界の法則を取り入れたことで知られていますが、彼のその原点としては、幼少期に関節炎を患い、屋外で静かに自然を観察する時間が多かったことが、感覚統合的な感性を育んだとも言われています。

定型から逸脱した創造性と構造理解

ゴシック建築やローマ建築の構造を独自に再解釈し、幾何学と自然形態を融合させた設計を行ったことで知られていますが、彼の作品のユニークな点としては、構造的合理性と機能美を兼ね備えており、論理と直感の両立が見られます。

ガウディの性格としては、ADHD的な面とASD(自閉症スペクトラム障害)の両方の面を有していたと言われていますが、ADHD的な発想の飛躍とASD的な構造理解の能力の高さ、の両方がうまく融合できた例と言えるでしょう。

アントニ・ガウディの視覚的な認知特性

アントニ・ガウディの建築的独創性は、彼の神経認知的な特性――とくに視覚情報処理の異質性――に起因する可能性があると一部の研究者や神経多様性の専門家が指摘しています。

つまり、ガウディの建築様式が単なる芸術的センスや宗教的信念だけでなく、彼の脳の情報処理の仕方そのものに根ざしていた可能性を示唆するものです。空間や形状を捉える認知スタイルが定型発達とは異なっていたとのことなのです。

ガウディは、建築設計において図面よりも立体模型や現場での即興的な造形を重視しました。これは、一般的な建築家が2次元の図面から空間を構築するのに対し、ガウディは三次元的なイメージを頭の中で直感的に操作できたことを意味します。

また、彼の建築には自然界の構造(螺旋、放射状、樹枝状)を幾何学的に再構成する力が見られます。これは、視覚的パターン認識や構造的抽象化に長けた脳の働きによるものと考えられ、定型発達者には難しい「複雑な形状の統合的理解」が可能だったことを示唆します。

過集中による消耗

ADHD的な面とASD(自閉症スペクトラム障害)の両方の面を有していた天才型の発達障害の人に多いのですが、独創的な発想ができる上、それをやり遂げる精神力とこだわりの強さをもっていると、仕事をするうえで過集中”の状態になってしまい、消耗してしまうことが多くあります。これは芸術家肌の人に非常に多いです。

アントニ・ガウディが抱えていた精神的な問題

アントニ・ガウディが晩年に精神的な不調を抱えていた可能性は、彼の生活様式や対人関係の特徴からも示唆されます。とくに、発達障害的な特性――たとえば自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)に近い傾向――が、彼の精神的な負荷と密接に関係していた可能性は否定できません。

ガウディは極端なまでの過集中型で、サグラダ・ファミリアの設計に没頭するあまり、他の仕事や人間関係を疎かにすることが多かったとされています。これは創造性の源泉である一方、自己管理や休息のバランスを崩しやすく、精神的な消耗を招く要因にもなります。また、彼は社交的な場面を避け、質素な生活を好み、晩年にはほとんど修道士のような生活を送っていました。

彼の宗教的な傾倒は、内面の不安や孤独感を埋める手段であったとも解釈できます。社会との距離感や誤解、過剰な自己要求が重なると、うつ的な症状や孤立感が強まることは、現代の神経多様性の理解でもよく知られています。ガウディの精神的な問題は、彼の天才性と神経的な特性が交差する地点にあったのかもしれません。

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