発達障害(神経発達症)の人が勉強がうまくいかない、困りごとが出ることの一つとしては、言語の音と活字の関係がうまく脳内で同期できていないことがあります。これは日本語でも英語でも起こり得ます。
その原因の一つとしては、耳から聞こえてくる音を本人が発声する際にうまく発声できていないことがあります。
聞こえている音と発声する音がずれているために、脳の中で言語の照応関係が混乱してしまっているのです。
学習して覚える
定型発達の人は大抵は、自然な形で言語の発音を聞いて、そのあと脳内で活字との照応関係を作ったり、聞いた音を自分の口から発声することを覚えますが、発達障害の人の中にはそれができない人がいるのです。
自然には学習できないタイプの人の場合、意図的に覚え直す必要があります。ひらがなやカタカナの発音を一から再学習して、音と活字の関係を再プログラミングしていくのです。
言語聴覚士に頼る
その場合、専門の言語聴覚士の先生に聞いてみるのがいいでしょう。地域で開業されていらっしゃる方もいらっしゃるでしょうし、通級教室という形で、各小中学校を廻っている言語聴覚士の先生もおられるはずです。
書字の形状がおかしいタイプの人は
発音が問題なのではなく、文字の形状をきちんと覚えておくことが出来ない、あるいは、文字情報が脳内でいつも迷子になってしまう、というタイプの人もいます。
このような人は触るグリフを試してみるのもいいでしょう。