発達障害(神経発達症)の人の中には、皮膚の感覚が独特な人がいらっしゃいます。
北風がビューと吹く季節は多くの人にとっては厳しいものですが、この北風が肌に刺す感じが「気持ちいい」と言っている方がいました。春秋の柔らかい空気感は物足りなくて、冬の肌を刺す感じでようやく、「自分が生きている」という感覚を味わうことができるそうです。(その人は、真冬にヨットをしていました。)
また、その人もそうですが、皮膚の感覚過敏があるために、セーターなどの肌を刺激する服が大嫌いでどうしてもパーカーなどで寒さをごまかすような格好をしていました。
体が冷えて固まっている
冬が強い、というのは、このタイプの人にとっては強みとなる特性です。
ただし、気をつけたいのは、本人の主観的にはなんともなくても、実際にはダメージを受けているということがあるということです。
以前に指摘した通り、(リンク056)(リンク084)(リンク103)
寒さに強いことが多いのですが、実際にはそのあと体調不良や、少し鬱状態になる人もいます。
例えば、寒い中薄着で過ごすことが多い人は、実際には体が冷えて血流が悪くなり、肩こりが酷い状態になっているのですが、本人は気づかない、ということがよくありました。
あまり調子がよくない、勉強がうまくいかない、ということの原因が、非常に単純な理由であることもあるので、体を温めるという当たり前のこともこの季節は注意したほうがいいでしょう。